今回のヤシノミ作戦について
9月27日に投開票された自民党総裁選では、選択的夫婦別姓の法制化が大きな争点になり、明確に賛成の意思を示した石破茂氏が新総裁に選ばれました。しかし、首相就任後は一転して慎重な姿勢を見せています。
これは10月27日の衆院選で票を取りこぼさないためだと思われますが、その一方で、いわゆる「裏金議員」に対しては非公認や比例重複を認めないなど、厳しい対応をしています。
私が調べたところ、裏金議員が「選択的夫婦別姓」および「同性婚」のどちらかに賛成していない(=ヤシノミ作戦の対象)率は、なんと97.6%もありました。
つまり、裏金議員が今回の衆院選で落選すれば、「選択的夫婦別姓」と「同性婚」に賛成しない議員が減り、法制化に大きく実現に近付くと思われます。必ず落としていきましょう。
しかし、また一方で、裏金議員以外にも「選択的夫婦別姓」や「同性婚」に賛成していない候補者(=以降、「ヤシノミ候補」と呼びます)がいることを忘れてはいけません。候補者アンケートを確認しながら、しっかり落としていきましょう。
「各候補者」の賛成・反対の状況
各候補者の賛成・反対を確認するには、ぜひ候補者アンケートをご覧くださいませ。
以下に、大手メディアの候補者アンケートをご紹介いたします。
- NHK(調べやすいのでオススメです。選挙区を選び、「ジェンダー」をクリックすると、「選択的夫婦別姓」(Q23)と「同性婚」(Q24)への賛否を確認できます)
- 日本テレビ(選挙区を選び、スクロールしていくと「選択的夫婦別姓制度」(3つ目)と「同性婚を法律に明記すること」(6つ目)への賛否を確認できます)
- 朝日新聞(選挙区を選び、「政治政策スタンス」から「夫婦別姓」と「同性婚」を選ぶと、賛否を確認できます)
NHKの候補者アンケートでは、全候補者1,315人の党派別集計があります。こちらのリンクから「ジェンダー」をクリックしてください。
このデータからは、全候補者1,315人のうち、
「選択的夫婦別姓」に賛成=66%、反対=18%(賛成:反対=3.67:1)
「同性婚」に賛成=57%、反対=22%(賛成:反対=2.59:1)
と、賛成が反対を大きく上回っていることがわかります。
いまだに賛成しない候補者をしっかり落とし、法制化を進めていきましょう。
「各政党」の賛成・反対の状況
比例区では政党を選ばなければなりません。
投票してはいけないヤシノミ政党は、「選択的夫婦別姓」や「同性婚」に賛成していない政党になります。
以下の記事や統計データを参考になさってください。
NHKの候補者アンケートの「ジェンダー」をクリックして、政党別の賛成状況をご確認ください。
自民党の状況
候補者アンケートから、自民党の候補者についても面白いデータが見えております。
2021年に当選した自民党の衆議院議員は、
「選択的夫婦別姓」に賛成=26%、反対=45%
「同性婚」に賛成=15%、反対=48%
でした。
しかし、今回の自民党の候補者は、
「選択的夫婦別姓」に賛成=30%、反対=26%(賛成が反対を逆転)
「同性婚」に賛成=13%、反対=38%
と、反対する人が激減しております。
これはよい傾向だと言えますが、それでも自民党だけが大きく足を引っ張っている状況に変わりはありません。
国民審査について
今回の国民審査は6人の裁判官(今崎幸彦氏、尾島明氏、宮川美津子氏、石兼公博氏、平木正洋氏、中村愼氏)が対象です。
このうち今崎幸彦裁判官は、「同性パートナーに対する犯罪被害者遺族給付金訴訟」を担当しましたが、担当した5名の裁判官で唯一、同性パートナーへの支給に反対しました。
今崎幸彦裁判官は、「同性婚」を直接的に反対しているわけではありませんが、同性カップルの現状や問題点についての認識が薄いと想像されます。国民審査の参考になさってください。
「選択的夫婦別姓」と「同性婚」の法制化を進められるかどうかは、私たちの投票にかかっております。
ヤシノミ候補を落として、「選択的夫婦別姓」と「同性婚」を必ず実現しましょう!